現代トラックボール史(2008年末~) - TM-250販売終了。時代はM570へ。
ロジクールの親指型トラックボールの代名詞、TrackMan Wheel TM-250が販売終了となってしまいました。これを機に、2008年末以降のトラックボール史を振り返ってみたいと思います。
TM-250販売終了
2011年、親指トラックボールの鉄板であった「TrackMan Wheel TM-250」がとうとう生産終了となってしまいました。
しばらく前に、Logicoolの製品カタログおよび製品紹介のWebページから姿を消してしまい、店頭からも消えつつあります。。。
TM-250は思い出深い機種でした。
思い起こせば2008年の秋
当時、親指型トラックボールの現行品として名高いST-65UPiが生産終了になることが明らかになり、トラボ業界はたちまち騒然となりました。
ついにロジがトラックボールから撤退するのではないか、と。
ST-65UPiがロットアップしたら
親指トラックボールは終わる
これはいつまでも残ってくれ
予備は三個程用意してはいるが…
(今のうちに買いだめしておいた方がいいパーツ)
そして、ST-65UPiを含めるロジクールのトラックボール製品は、トラックボーラーたちの手によってたちまち買い占められていったのです。
78 :不明なデバイスさん:2008/11/24(月) 21:45:44 ID:1kA32SQv >>74 65はヨドにもまだある いっぱいある でもいっぱいあるように見えて今見えてるので全部なのかもしんない あと2つくらい買っておこうかな 79 :不明なデバイスさん:2008/11/24(月) 22:08:10 ID:wSeQ9qp7 >>78 そう思ってヨドバシドットコムへアクセスしてみたが、売っているようには見えなかった。 65をネットで買うにはどうしたら良いだろうか? 価格.comは全滅。 それにしても、ロジクールは本当にトラボ撤退するのだろうか… どうしても信じられん。
(トラックボールPart50 新製品wktk? コロコロ(((○)
親指トラックボールが滅びてしまうのではないかという恐怖と不安からの買い占め/買い置きでした。 かくいう私も4つくらい買いましたよ、はい。
入力デバイスの販売で有名なクレバリーのメルマガにも次のような悲痛な叫びが。
[特 集]ストック分もご検討下さい。
トラックボールを愛してやまない皆様に悲しいお知らせです。
Logicoolのトラックボール3種
ST-45UPi・ST-65UPi・CT-64UPiが生産終了となりました。
スタッフにもトラックボール愛用者は多く、涙目で思い出を語り はじめる者もいる状態です。
(クレバリーメールマガジン 第386号 2008/10/31)
リューアルしてTM-250が登場
この騒動のすぐ後、ST-65UPiはマイナーチェンジを施され、TM-250として再登場することが発表されました。リニューアルするだけだったのです。
MicrosoftLogicoolは我々トラックボーラーを見捨ててはいませんでした。トラックボーラーたちも一安心しました。
903 :不明なデバイスさん:2008/12/12(金) 16:30:41 ID:RPaPtDhn
ロジは我々を見捨てなかった\(^o^)/
(トラックボールPart50 新製品wktk? コロコロ(((○)
マイナーチェンジ後のロジクールトラックボールのラインナップがこちら。
ST-65UPi→TM-250、ST-45UPi→TM-150、CT-100→TM-400
logicoolにおいて、CT-64UPiは後継機が発表されることなく消滅
嬉しいニュースは続く
このロジのリニューアルごろから、他社も新製品を発表し、トラックボール界が怒濤の盛り上がりを見せます。
サンワサプライの新製品
まず、2008年12月、サンワサプライが新製品「MA-TB38BK
」「MA-TB38S
」を発売します。これで、今まで1万円ほどしていた「大玉」と呼ばれる種類のトラックボールが、その半額以下(kakaku.com)で買えるようになったのです。
このトラボ終焉ムードの中、まさか新製品が出ると予想していた人は少なかったでしょう。
852 :不明なデバイスさん:2008/11/21(金) 23:40:46 ID:nyaBDq7r なんだと 新製品だと・・・・ は・・・は・・・ ど、どうせ サンワだから糞にきまってんじゃん・・・ ははは トラ豚どもぬか喜びするんだな!!!!! 853 :不明なデバイスさん:2008/11/21(金) 23:48:02 ID:ZwDI5y2b 愛してるって素直に言えよ(トラックボールPart49 売り切れでもコロコロ(((○)
2008年12月、MA-TB38BK,MA-TB38S発売。(製品紹介動画、レビュー(ガジェット通信)ボールベアリング改造、)
2010年2月、MA-TB38R発売。
そして、これ以降も、サンワサプライはトラックボールを作る気満々です。
2010年9月、MA-TB39(BK, S, R)発売。
サンワサプライが親指型トラックボールを発売するのは5年ぶり。
2011年3月、MA-TB41(BK, S)発売。
Kensingtonの新製品
生産終了騒動の明くる年、2009年4月、Expert Mouseシリーズで有名なKensingtonが、新製品「SlimBlade Trackball 72327」を発売しました。6年ぶりの新製品に大玉派は沸き上がります。 斬新なデザインのSlimBlade Trackballの登場は熱狂を呼び起こしました。
523 :不明なデバイスさん:2009/01/08(木) 00:21:22 ID:F3VjCQfB
カッコイイのキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
貯金はじめるわ(*´Д`)ハァハァ
524 :不明なデバイスさん:2009/01/08(木) 00:22:35 ID:sIBZgKHf
一瞬で惚れた・・・
これは発売日に買うしかない
(トラックボールPart52 サンワの大玉コロコロ(((○)
2008年末以来、トラックボールの新製品投入が相次いでいる。ロジクールが既存の製品をリフレッシュしたり、サンワサプライが大玉のトラックボールを投入してきた。中でもトラックボールユーザーの期待を一身に受けているのがKensingtonの「SlimBlade Trackball」だろう。
(Kensingtonの新トラックボール「SlimBlade Trackball」)
先月(2011年6月)にも新製品が発表されました。
Kensington Orbit Wireless Mobile Trackball
その他の新製品
人気があるかどうかは別として、他にも新製品が続々と。
2009年12月 CHERRY Click Ball 0CID0001 発売。(製品ページ(サイズ、click-ball.com))
2011年4月 シグマAPO ごろ寝マウス
SGMRF3BK、SGMRF3GM、SGMRF3WH
SGM3BK、SGM3GM、SGM3WH 発売。(PC Watch)
ごろ寝マウスリターンズから4年、3世代目のごろ寝マウス。
そして今回のTM-250販売終了
こうして一時代を築いたST-65UPi~TM-250による親指トラックボールの大きな流れも、今回の販売終了によってとうとう閉ざされてしまうのでしょうか。
M570の登場
たしかにST-65UPiはラインナップから消えてしまいました。 しかし、今回はあの一件の時とは違い、買いだめに走る人は少なかったはずです。
それもそのはず、我ら親指派トラックボーラーには、強力な新製品「M570」があるのですから。
飛ぶように売れる Wireless Trackball M570
M570はST-65UPiの無線版だったCT-64UPiの後継と言えます。おおまかな外観はTM-250と同じですが、有線でなく無線である以外にもいろいろな違いがあります。
特に大きな違いは、3ボタンから5ボタンになったこととです。これにより、今までボタンの少なさが不満で購入に踏み切れずにいた人々へリーチ出来るようになったのです。
そしてこのTM250は売れに売れ、入手困難なほどでした。
ドスパラ秋葉原本店
トラックボールとしてはかつて無いほど良く売れています。既存のトラックボールユーザーも購入していますが、今回は新規のユーザーが比較的多いように感じています。(アキバ店員のPCパーツウォッチ( ロジクール 無線トラックボール ))
今現在も、kakaku.comのマウス人気売れ筋ランキングにおいてM570は1位になっていますどのような仕組みでランキングが作られているか分かりませんが。
- 手ごろな価格のトラックボールは文句なしの完成度だ
ロジクールの新製品「Logicool Wireless Trackball M570」で、店頭では品切れが続くほどの人気モデルとなっている。理由はいくつも考えられるが、僕は、手ごろな価格に魅力を感じる。ワイヤレスのトラックボールが4980円というのは相当に割安だ。
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トラックボール派待望の無線モデル ロジクール M570
M570は販売も好調なようで、秋葉原のパーツショップ各店のツイートを見ていると、「M570が売り切れた」といった声をよく目にする。「いったいどこにそんなにトラックボールユーザーがいたのか」と不思議になるが、M570の機能と価格を考えれば、人気を呼ぶのも当然だろう。親指タイプトラックボールのユーザーには文句なくお勧めできるし、トラックボールに興味のある人にも、手にとっていただきたい製品だ。
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待望の"親指トラックボール"新製品 - ロジクール「ワイヤレストラックボール M570」を試す
M570は5,000円を切る手頃な価格ながら、親指トラックボールの魅力を味わえる製品に仕上がっている。長年のトラックボールファンにももちろんお勧めできるが、これらか「トラックボールを使ってみたい」と考えているユーザーにも是非使用して頂きたい。
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今人気のWireless Trackball M570買ってみました。気ままにレビュー
私は、このロジクールWireless Trackball M570でトラックボールマウスというものを初めて使いました。私を含めこのマウスがきっかけで初めてトラックボールマウスを使ってみたという人が多いようですね。いや~、ちょっと大げさかも知れないですが、世界が変わりました。
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Logicool M570を買った
ただTM-250には不満点もあって、一番重要なのはボタンが少ないということだ。上でいろいろ書いたけど、やっぱりジェスチャみたいなシンプルなもので様々な機能を実現できるのは羨ましい。会社のマシンでは、適当なマウスボタンをExposeに割り当ててるけど、TM-250だとそういうことができない。どうしたものかなあ、と思っていた。で、そこでM570なわけですよ(ああ長い前フリだった)。
M570の売り上げがトラックボール界にもたらすもの
2011年7月現在、一番売れているトラックボールはM570でしょう。 この売れに売れているM570のおかげで、親指派トラックボールはもちろんのこと、トラックボール界全体は活気に湧いています。
そして、ここまで売れてくると、これを期に新しい製品が出てくるのではないかと期待せずには居られません。
M570でトラボデビューしてみては
たしかに、トラックボールはマウスに比べたらそうとう存在感が薄く、トラックボール自体の販売終了を恐れられていた時期がたくさんありました。しかし、今はM570が期待以上に頑張ってくれています。
M570は、その形状が一般的なマウスに近いだけでなく、ボタンが多いこともあり、マウスからの移行が非常にしやすい製品となっています。また、読み取りがレーザーに変更された結果、ボールの表面がすこしキラキラした青色に変更されており、長年敬遠される原因であった、複眼のような赤色に黒の点々でなくなったという点も大きいでしょう。そして、なによりとても安い。
今こそものは試しでトラックボールデビューしてはいかがでしょうか。購入後にボールの動きが悪いのは普通なので、そこだけは注意してください。参考:「入門トラックボール愛 - トラックボール愛のはぐくみ方」
で、自分はと言うと
ST-65UPiとTM-250のストックがまだあるので、M570にはまだ手が出ていません。。。(発売直後売り切れ状態が続いて買い時を逃したってのもある)。。。それでも買うべきであるのは間違いないのですがね。。。
まとめ
2008年末、トラックボール滅亡かと思われていた時期から一転、安定して新商品が発表されているだけでなく、M570も飛ぶように売れ、トラックボールの将来は明るそうです。当分は、M570がトラックボール界を牽引してくれるでしょう。
この記事のコメント
思えば、20年ほど前にマイクロソフトが出していたトラックボールを使い始め、2台目のトラックボールを買い、マイクロソフトの販売停止を知り、販売店にいったら売り切れ。しょうがなく、Kensingtonの2ボタンのトラックボールを買ったのはいいものの、2ボタンという使い勝手の悪さから、だましだまし今までマイクロソフトを使い続け、とうとう調子が悪くなり、ロジから出ていたトラックボールを買おうとおもった矢先、販売終了という悲しい知らせ・・・
もう買えないのかとあきらめつつ、調べてみたら、この記事に出会い、新しいトラックボールが出ていたという喜びの知らせを聞くことができました!!!
この記事にとても癒やされました。
なによりも、トラックボール愛にみちあふれている姿勢。
よろこびにひたりつつ、コメントさせていただきました。今後のトラックボールの発展を共に祈りましょう!!!
熱いコメントありがとうございます!
まだまだトラックボールが消滅することはなさそうなので、これからもトラックボールを使っていきましょう!