Virtual PCのインストール方法(4) OSインストール
このエントリは、「Virtual PC + Visual Studio 2010 Beta 2 導入記」の一部です
Virtual PC + Visual Studio 2010 Beta 2 導入記 もくじ
インストールディスクの読み込み
ここからは、いよいよ前回までに作成したバーチャルマシンにOSをインストールしていきます。
まず、バーチャルマシンにインストールするOSのインストールディスクをCDドライブに挿入します。Virtual PC コンソール内のバーチャルマシンを選択して、「起動(S)」をクリックし、表示されたウィンドウの「CD(C)>物理ドライブ X: の使用」から、インストールディスクのあるドライブを選択しますインストールディスクからISOイメージを作っておき、「CD(C)>ISOイメージのキャプチャ(I)...」からISOイメージを指定してもいいです
そのままOSのインストールが開始されれば成功ですが、もし
AMIBIOS(C)2001 American Megatrends, Inc.が一瞬表示された後、
BIOS Date: 00/00/00 00:00:00 Ver: 08.00.02
Press DEL to run Setup
Checking NVRAM..
xxxMB OK
...
Argon PXE Boot Agent v2.00 (BIOS Integrated)と表示されてしまったら一度「操作(A)>リセット(R)」で再起動してみてください。それでもまた「DHCP..../」と表示されてしまうのなら、インストールディスクがうまく指定できていないかもしれません。もう少し待ってみてください。「DHCP.../」の表示が終了して、
(C) Copyright 2004 Argon Technology Corporation
All rights reserved. www.aArgonTechnology.com
CLIENT MAC ADDR: 00 03 FF xx xx xx GUID: xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
DHCP ...../
Reboot and Select proper Boot deviceと表示されたら、完全にインストールディスクが指定できていません。バーチャルマシンの「CD/DVDドライブ」設定を見直したり、ISOファイルを作成し、ISOファイルからのインストールを試してみてください起動直後に「Del」キーを押すことでBIOSの設定画面に入ることができます
or Insert Boot Media in selected Boot device
OSのインストール作業
OSのインストールが始まったら、バーチャルマシンであることを一切気にせずにインストールを行ってください。プロダクトキーの入力なども同様です。
ウイルス対策について
バーチャルマシンといえども、ウイルス対策ソフトはちゃんと導入しましょう。今回はMicrosoftの無料ウィルス対策ソフト「Microsoft Security Essentials」をインストールしてみましたダウンロードファイルは「mssefullinstall-x86fre-ja-jp-vista-win7.exe」
Virtual PCでの環境構築完了
Virtual PCのインストールからバーチャルマシンへのOSインストールまでが完了しました。
次回
次回は、ついにVisual Studio 2010 Beta 2のインストールです。
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すべてわかる仮想化大全 2010
仮想化技術徹底活用―サーバ管理者/システム開発者のための
Virtual PCのインストール方法(3) バーチャルマシン作成 3
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バーチャルマシンの設定
「Virtual PC コンソール」上でバーチャルマシンを選択して「設定」ボタンを押すと、設定画面が表示されます。 設定画面では、以下のような設定ができます。
仮想(バーチャル)マシンの設定復元ディスク機能について必要に応じて有効・無効を選択しておけば、ほかはとりあえずそのままでよいでしょう。
- VMファイル名
- メモリ容量
- ハードディスクの追加・変更
- 復元ディスク機能の有効・無効
復元ディスク機能は、ハードディスク内容の変更の差分を保存し、終了時に.vhdファイルに上書きするか選択できる昨日です。ちなみに、差分は.vmcファイルのある物理ハードディスク上に保存されていくので注意。- CD/DVDドライブ、フロッピーディスク、COMポート、LPT(パラレルポート)、ネットワーク、サウンド
- ハードウェア依存の仮想化機能
仮想化機能に対応したCPUの仮想化機能を利用するかどうかを設定できます。非対応CPUでは設定できません。また、あらかじめVirtual PCのオプション(後述)で有効に設定しておく必要があります。- マウス
バーチャルマシンウィンドウと、ホストOSとの間でマウスポインタを移動させる機能です。バーチャルマシンに、「バーチャルマシン追加機能」をインストールする必要があります。バーチャルマシン追加機能は、VMware の VMware Toolsみたいなものです。- 共有フォルダ
物理コンピュータ上のデータにアクセスする機能。マウスと同じく、「バーチャルマシン追加機能」のインストールが必要。- 画面表示、閉じるボタンの設定
仮想マシンの設定とは別に、「Virtual PC」自体の設定があります。Virtual PCの設定は「ファイル(F)>オプション(O)」から開くことができ、内容は以下の通りです。
Virtual PC 2007 設定ここで大切なのは、「キーボード」です。 「キーボード」では、バーチャルマシンから、ホストOSに戻る時に押すキーが指定できます。既定では「Right Alt(右Alt)」キーです。覚えておきましょうまた、「Right Altキー」を、ホストOS上で別のキーにバインドしている場合、ホストOSに戻れなくなります気をつけてください(←よくわからなければ、何もしていないはずなので大丈夫)。もし戻れなくなったら、仮想マシンの電源を切ってください。それで戻れます。
- Virtual PCの起動時に、Virtual PC終了時の状態に復元するか
- CPU時間(CPUの負担バランス)の設定
- ハードウェアの仮想化機能の有効・無効
- 全画面表示モード
- 非アクティブなバーチャルマシンのサウンドを再生する・しない
- エラーメッセージの表示・非表示
- キーボード(後述)
- マウス(バーチャルマシンの画面内にマウスポインタを移動する方法。既定ではクリック)
- セキュリティ(管理者にしか実行できないようにする機能が選択できる)
- 言語(Virtual PC自体の表示言語)
次回
次回はいよいよ、ここまでで作成したバーチャルマシンにOSをインストールします。
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Virtual PCのインストール方法(3) バーチャルマシン作成 2
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OSの指定
バーチャルマシンの名前を決定した次はバーチャルマシンにインストールするゲストOSの指定です。リストからOS名を選択すると、既定のハードウェア設定の「メモリ」「バーチャルディスク容量(ハードディスク容量)」「サウンド」の3つが表示されます。参考として、それぞれのOSの既定の設定を掲載しておきます。それぞれのOSの推奨環境みたいなものでしょうね
OS名称 メモリ バーチャルディスク容量 サウンド の順です。今回は、ゲスト「OSとしてWindows Vista Home Premiumを利用するので、「Windows Vista」を選択します。
- Windows 98 64MB 16GB Sound Blaster 16 互換
- Windows NT Workstation 64MB 8GB Sound Blaster 16 互換
- Windows 2000 128MB 16GB Sound Blaster 16 互換
- Windows XP 128MB 64GB Sound Blaster 16 互換
- OS/2 64MB 2GB Sound Blaster 16 互換
- Windows Vista 512MB 64GB Vista サウンド互換
- Windows NT Server 64MB 8GB Sound Blaster 16 互換
- Windows 2000 Server 256MB 16GB Sound Blaster 16 互換
- Windows Server 2003 256MB 64GB Sound Blaster 16 互換
- Windows Server 2008 512MB 64GB Vista サウンド互換
- その他 128MB 16GB Sound Blaster 16 互換
メモリの設定
OSで既定の設定が完了したら、それぞれ詳細なの設定を行います。はじめはメモリです。
このバーチャルマシンのパフォーマンスを向上させるには、RAMを増やしてください。ほかのバーチャルマシン用にRAMを残しておくには、 推奨されたRAMのサイズを使用してください。
推奨 RAM:[512MB]このバーチャルマシンへの割り当てRAM
- 推奨RAMを使用(U)
- RAMの調整(A)
重いと噂のVisual Studio 2010 Beta 2を動作させるわけですし、 そもそもVistaなので、512MBで動かすのは大変そうです。 そういうわけで、「RAMの調整(A)」を選択し、 「このバーチャルマシンのRAMサイズの設定」を「1024MB」にしました ホストOSに搭載されていて、認識されている物理メモリ量が、設定できるRAMサイズの上限に関係ありそうです。 私の環境では、4GB分RAMを刺していて2558MBが上限でした。また、推奨RAMサイズより 小さい値に設定することはできません。
バーチャルハードディスクの設定
メモリの設定後、
と表示されます。今回は、まだバーチャルハードディスクなんてないので、「新しいバーチャルハードディスク(E)」を選択して「次へ(N)」。バーチャル ハード ディスク オプション
このバーチャルマシンにオペレーションシステムをインストールする前に、新規または既存のバーチャルハードディスクを追加する必要があります。
バーチャルハードディスクは、物理ハードディスクに保存される.vhdファイルで、ゲストオペレーティングシステム、アプリケーション、およびデータファイルを含めるために使われます。
バーチャルマシンのために作成したり選択したりする最初のバーチャルハードディスクは、[設定]で[ハードディスク 1]と名前が付けられ、起動ディスクになります。次を使用します:
- 既存のバーチャルハードディスク(A)
- 新しいバーチャルハードディスク(E)
すると、以下のように表示され、バーチャルハードディスクの場所を設定します。
(バーチャルマシンの構成ファイルが「C:\Users\(アカウント名)\Documents\My Virtual Machines\(バーチャルマシン名)」フォルダに 保存されることがこの文章から判明します。また、既定の.vhdファイル名は、「(バーチャルマシン名) Hard Disk.vhd」です。)バーチャルハードディスクの場所
このウィザードにより、容量可変の拡張バーチャルハードディスクが指定のサイズで作成されます。
新しいバーチャルハードディスクの名前を入力してください。別の場所を設定しない場合は、バーチャルハードディスクのファイルは、バーチャルマシンの構成ファイルと同じ場所に自動的に保存されます。名前と場所(L):
[C:\Users\(アカウント名)\Documents\My Virtual Machines\(バーチャルマシン名)\(バーチャルマシン名) Hard Disk.vhd] [参照(R)...]最大バーチャルハードディスクサイズ:130,557 MB
バーチャルハードディスクサイズ:[65536 MB]
バーチャルハードディスクの異なる種類についての詳細は、Virtual PCのヘルプを参照してください。
高度なバーチャルハードディスクオプションについては、バーチャルディスクウィザードを使用してください。
ハードディスクサイズはそのままにしました最大バーチャルハードディスクサイズは変更できません。また、3MBから130,557MBの間にサイズを設定する必要があるそうです しかし、ハードディスクは初期設定で65536MB=64GBもあるので.vhd作成時130KBで、ファイルの保存とともに増加していく、既定の保存先であるCドライブでは厳しいことがあるかもしれません。 私の場合は、要領に余裕のあるDドライブの、「D:\Microsoft Virtual PC\Virtual Machines\(バーチャルマシン名)\(バーチャルマシン名) Hard Disk.vhd」としました。
バーチャルハードディスクの設定が完了すると、「新しいバーチャルマシンウィザードの完了」と表示されます。「完了」をクリックしてください。
バーチャルマシンの設定
完了をクリックすると、「Virtual PC コンソール」に作成したバーチャルPCが表示されます。ちなみに、「設定」ボタンを押すと様々な設定が変更できます。
次回
次回は、このバーチャルマシンの設定について詳しく紹介します。
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Virtual PCのインストール方法(3) バーチャルマシン作成 1
このエントリは、「Virtual PC + Visual Studio 2010 Beta 2 導入記」の一部です
Virtual PC + Visual Studio 2010 Beta 2 導入記 もくじ
タイトル末尾の「1」はページ番号です。記事一つの分量を減らすため、細かく分割しますが、 参考資料が多いだけで、作業量は少ないのでそんなに時間はかかりません。
Virtual PCの起動
「スタート>Microsoft Virtual PC」をクリックし、Microsoft Virtual PC 2007を起動する。 初回起動では「Virtual PC コンソール」と同時に「新しいバーチャルマシンウィザード」が表示される。
仮想マシン作成
「次へ」をクリックすると、
という3つのオプションが表示されます。「バーチャルマシンの作成」を選択して「次へ(N)」をクリックしてください。
- バーチャルマシンの作成(C)
このオプションを使用すると、新しいバーチャルマシンを作成するために必要な基礎的な構成を決めることができます。- 規定の設定を使用してバーチャルマシンを作成する(U)
規定の設定で、.vmcファイルを自動的に作成することができます。作成されるバーチャルマシンには、それに関連するバーチャルハードディスクがないので、[設定]ダイアログを使用してバーチャルハードディスクを選択する必要があります。- 既存のバーチャルマシンを追加する(A)
既存の.vmcファイルからVirtual PCコンソールへバーチャルマシンを追加できます。
続いて、バーチャルマシンの名前を設定します。既定は「New Virtual Machine」です。わかりやすい名前を設定しましょう。
次回
次回は、「Virtual PCのインストール方法(3) バーチャルマシン作成 2」で、新規作成バーチャルマシンの初期設定を行います。
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仮想化技術徹底活用―サーバ管理者/システム開発者のための
Virtual PCのインストール方法(1) Virtual PCとは
このエントリは、「Virtual PC + Visual Studio 2010 Beta 2 導入記」の一部です
Virtual PC + Visual Studio 2010 Beta 2 導入記 もくじ
Virtual PCは、Microsoft製の仮想マシンを利用するためのソフトウェアです。これを利用することにより、簡単に言うと
Virtual PCと言っても、現在Virtual PCと言ったら、
- Microsoft Virtual PC 2007
- Windows Virtual PC
とりあえず、Virtual PCの説明はこの辺で終了して、説明のために、ちょっとだけ用語解説。「ホストOS」とは、Virtual PCを動作させるOSのことです。言い換えると、物理マシンのことです。それに対して「ゲストOS」とは、Virtual PC上で動作させるOSのことで、仮想マシンとも言います。
このエントリはこれで終了。次回に続きます。
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