degreeの意味
degreeの意味は多い
「degree」という単語には、辞書や「degree 意味」などで検索してみると分かるように、ものすごくたくさんの意味があります。つまり、文脈によってたくさんの意味に訳し分ける必要があるわけです。
しかし、とある文章を読んでいるときに出てきた「degree」の意味が辞書に書いてあるどの意味でも当てはまらないことがありました。インターネットで「degree」だけを頼りに検索しても、すぐには見つけられませんでした。そこで、「degree」という単語の意味についてメモします。特に、「degree」は数学が関係する文脈に良く登場します。
degreeの定番訳語「次数」
数学的文脈、それに関連して情報科学的文脈では、degreeの訳語として広く「次数」という単語が使われます。しかし、次数自体にたくさんの意味があります。裏を返せば、数学にたとえば私が分からなかったのは次の意味でした。そして、私が分からなかったのは次のグラフ理論におけるdegreeでした。
グラフ理論における「次数」
グラフにおける、一つの頂点(ノード)から出ている辺(線)の数を「次数=degree」と言います。有向グラフの場合、その向きによって入次数(indegree)、出次数(outdegree)という言葉も使われます。(c.f. 次数(グラフ理論) Wikipedia)
使われ方はこんな感じ
- degree(=valency)→次数
- indegree→入次数
- outdegree→出次数
- degree of sequence→次数列
- degree of sequence problem→次数列問題、与えられた次数列から具体的なグラフを作る問題
- degree of graph→グラフの次数(グラフの全ノードのdegreeが等しいとき=正則なグラフ)
- degree sum formula→全ノードの次数の和の半分が辺の総数であるという公式
- a vertex with degree n→次数nの頂点
- degree of a vertex→頂点の次数
degreeの訳
「degree of ○○」は次数ではなく「○○度」と訳されることも多いので、「度」という訳語にも注意。degree offreedom→自由度 とか。